Misaki-Forever

美咲は、ようやく鞄の中から新しい絆創膏を取り出した。

「一斗……ね一斗、ジッとしてて」

取れかけた絆創膏を剥がし
美咲が持ってきた絆創膏を貼り付けた。

包み紙がパンダだった。


「うわっ!これパンダかよ」

一斗は顔の絆創膏に手をあて美咲の持っていた紙くずを見た。


「一斗、可愛いよ、ちょっとの間、我慢してね
後で保健室に貰いに行くから」

一斗は首を横に振り


「せっかくだし、今日は、これでいい」

美咲は嬉しそうに絆創膏を見て笑った。



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