Misaki-Forever

校門を出て美咲と一斗は並んで歩いて行く。

美咲はいつも周りの女の子の視線が痛いと感じていて、自然と一定の距離を保ち歩いていた。



「一斗、バイト頑張ってね」

「今日はバイトじゃないよ」

「えっ!?そうなの?」

美咲は一斗の顔を見上げた。

「たまには2人にしてやろうと思ってさ」

「なるほどね」

一斗は少し俯き加減に…

「俺も美咲と帰りたかったし」


「やだ、アハハ…」

美咲は照れ隠しに笑ってみせた。

“それは、どうとれば良い?"



“彼女居るんだよね"


一緒に居たい気持ちと
それは無理なんだと思う気持ちが
頭の中でグルグル廻った。


< 21 / 297 >

この作品をシェア

pagetop