Misaki-Forever

渡り廊下は中庭から良く見える位地にあった。

一斗たちは少し話していたようだが、やがて何処かへ歩いて行ったようで姿が見えなくなった。


昼休みの間、3人は中庭で待っていたが一斗は戻っては来なかった。


<キーンコーンカーン>


始業のチャイムが鳴っても
一斗が戻って来る気配はない。


「一斗…どうしたのかな」

美咲は独り言を言ったつもりだったが奈緒にはハッキリ聞こえていた。


「美咲、一斗、教室に戻ってるかもよ!?
私たちも取り合えず教室に行こっ?」

「うん、そうだね」


3人は立ち上がり教室に戻った。



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