Misaki-Forever
「イヴの日に先輩に会ったよね、あの時一緒に居たのは私」
「そうか、気がつかなかった、ゴメン」
「ううん、一瞬だったから」
「それで、今は、どんな感じ?」
「もう殆ど眠ってばかりで、いつ起きるかわからないの会っても、あまり話しは出来ないと思う」
「そんなに?」
「延命もしないって、本人の希望なの、でも私お兄ちゃんにたのまれたから…それが今日だっておもうから…うぅ…」
綾音は手で顔をおおい涙を流した。
「うん、ありがとな」
一斗は綾音の背中を優しくトントンと叩いた。
「私、先輩にだけは言わないといけない気がしたの…でも」
一瞬言葉が途切れた
そして、少し早口になり
「美咲先輩には絶対に言うなって…どうしたら…」
「わかったよ、大丈夫!
病室に行こうか」