Misaki-Forever
第二章
夏休み直前〜
季節は夏休み目前。
長期の休みの前に
学生なら乗り越えなければならない試練がある!
今日は期末試験、最終日だった。
「ふわぁー!!やっと終わったー」
美咲は両手をあげ背伸びしながら
「一斗、どうだった?」
後ろを振り向くと一斗の顔が、あまりにも近く少しのけぞってしまった。
“ウワッびっくりした!"
一斗は机に突っ伏したまま眠そうな顔をあげた。
「俺は、まぁまぁかな」
“まぁまぁって…"
“一斗はバイトも行ってたし
授業中も殆んど寝てるし
それって駄目な方のまぁまぁ!?
うん、きっとそうだ!
なんだ私と同じかぁー
私よりは順位下なのかな!?
たまにかける眼鏡は、だて眼鏡みたいだし…"