Misaki-Forever

一斗は窓際に立ち、もう数えるほどしか見ることが出来ない風景を眺めた。


「一斗、おはよう」


「一斗ノート見せて」


いつものようにクラスメイトの声が響く。

どうせ授業なんて身に入ってこない

正直クラスメイトの話も上の空


周りの空気と自分の空気が
違って見えていた。


今、此処にいる意味が
わからない


どうせ居なくなっても
俺の事は1ヶ月たたないうちに忘れられるだろう


だったら自分から居なくなろう

この瞬間に消え失せよう


どんどん通学して来る

生徒の波を逆そうして

一斗は学校を後にした。



< 240 / 297 >

この作品をシェア

pagetop