Misaki-Forever

「何で行かなきゃならないのかは、一斗が一番わかってた事でしょ?」

「…」

「私、この2日間で気付いたんだ、私が一斗の背中を押さないといけないんだって、いつも泣いてるから
一斗は歩くのを止めてしまうんだって
だから、私はもう泣かないよ!一斗に笑って行ってらっしゃいって言うんだ」

「美咲…」

「大事な物って目の前にいる人だけじゃないんだよ
一斗は家族を助けなきゃいけない、私もそうだよ
パパとママ…桃花も…」

「美咲…俺」

「一斗、明日帰ろうよ私たちの町に
一斗が元気ならそれで良い
生きてれば必ず、また会えるから」



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