Misaki-Forever

少し遅れて美咲も到着した。

美咲は紺色、奈緒は黄色を基調にした浴衣姿。

美咲は、いつものポニーテールではなく、おだんごにしていた。

一斗が美咲の前髪を摘まんで顔を覗き込む。

「美咲、浴衣も髪型も超可愛い!」

「あ、ありがとう…」

美咲は少し照れて俯き
紅潮した顔を団扇で顔を扇いだ。


その様子を見ていた奈緒は、

「あれ!?あれぇー!?奈緒さんの浴衣はどうなのよ」

一斗は奈緒の肩を翔の方へ向けて、

「翔に褒めてもらえよ…
なんて2人ともメッチャ可愛いし」









「…」




「翔!お腹空いたね〜」

一斗は呆れたように

「ってか奈緒、俺が褒めたの聞いてないし!」


奈緒は翔の腕に絡みつき
顔を見上げた。

「奈緒、俺も腹減った!じゃ行くか」


一斗は奈緒たちを指差し

「…出たぁ!!バカップル」


奈緒が振り向き、


「一斗?何か言った?」


「いや、何でもないし…なぁ美咲!」

美咲は、一斗の顔を見上げて笑った。



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