Misaki-Forever

参道の横には、たくさんの露店が立ち並び美味しそうな香りが漂ってくる。



「美咲、何が食べたい?
バイト代入ったから、何でも奢るからな」

「ホント?じゃあー…リンゴ飴!」

美咲は、すぐ目の前のリンゴ飴屋を指差した。

「そんなんで良いのか?
…にしてもお前子供だなー
アハハ、じゃあ…」


一斗は屋台のお兄さんに


「2つ!!」

「アハッ!!自分も食べるんじゃん」

「期間限定って感じだし
なんか旨いんだよなー」


翔が、それを見て

「おぉー!一斗くん中々のイケメンぶりじゃん!」

と茶化す

「うっせぇ」

一斗はリンゴ飴を受け取りながら翔の尻を蹴るフリをした。


翔は一斗に負けじと、

「奈緒は何が食べたい?」

「私はチョコバナナが良いなっ!」

翔は自分の胸を拳で叩き

「よぉーし、俺に任せろっ」


翔はリンゴ飴屋の隣の
チョコバナナ屋に並んで…


「おじさん、2つね!」





「おぉー翔くんも中々だぜ」

一斗は、そう言って笑った。





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