Misaki-Forever
派手な五連の花火が
花火大会の終わりを告げる。
帰る支度を始めた観衆が
ざわつき始めた。
翔たちは、気を使っているのか先に帰ると言って帰っていった。
「美咲、2人になりたい、少し歩こうか?」
「うん」
河原から3分ほど歩くと小さな公園があり
一斗は自販機でジュースを買い、その先にあるベンチに2人並んで腰を下ろした。
「返事をする前に一斗に話しておきたいことがあるの」
「うん、何?」
一斗は優しく微笑み首を傾げた。
「大した話しじゃないけど…聞いて?」
一斗は頷き美咲の目を見つめた。
「あのね…妹の事なの!」