Misaki-Forever
遠くに見える噴水がわき出る遊び場に
一組の家族連れがいた。
小さな兄弟が無邪気に水遊びをしている。
一斗は目を細めて
「あんな風になりてぇなー」
「一斗、子供になりたいの?」
「ううん違う、あんな家族になりたいって事だよ」
「幸せそうな家族だね」
「美咲と一緒に、あんな風になりたい」
“一斗、将来の話をしてるの?私と一緒に?"
本当に叶ったら嬉しい。
「俺は美咲をもっと幸せにしてあげたい」
「私を幸せに?」
一斗の顔を見上げた。
「俺には美咲しか、いないから」
「私も一斗だけだよ」
「俺達、幸せになろうな!」
一斗は人差し指で美咲の頬をプニッと押した。
自然に2人とも笑顔になった。