Misaki-Forever
美咲は奈緒と翔に呼び出され屋上にいた。
「美咲、一斗のところに行ってあげて
一斗もあんな態度とって、いけないと思う
だけど、ちゃんと話し、しないと」
続けて翔が口を開く。
「美咲ちゃん前にファミレスで話したの覚えてる?
奈緒が言ってた事だよ
一斗は一途なところがあるって」
「うん覚えてる」
「アイツさ、あんなに明るく話すようになったの高校に入ってからなんだ
中学の時は何時も尖ってて
人を寄せ付けない所もあった
入学してからアイツは好きな子ができたって
やたら嬉しそうでさ
どんなに女が寄ってきても
気持ちは揺れなかった
何時も話すのは美咲ちゃんの事ばかり
告白したら?って言ったけど
アイツは、なかなか行動しなくて
本人曰く運命の相手なら必ず一緒になれる
だから、その時を待つ
とか言っちゃって
そしたらクラスが一緒になって
クラス発表の後やたらと緊張してた
そう見えないのがアイツの凄い所だよな」
奈緒が美咲の手を握り話す。
「美咲にとっても運命の人だったんじゃない?
一斗の気持ちは見てて
何となくわかったよ」