Misaki-Forever

“助けて!"

身体を捻り起き上がろうと颯の胸を押すが
それ以上の力強さで
美咲の口と肩を
両手と肘で押さえつけてきた。

“一斗、助けて!"

心の中で何度も叫び続けた。


颯は自分のネクタイを外し美咲の口に縛り
抵抗を続ける美咲の顎をグイッと掴んだ。

「お前可愛い顔してんじゃん
俺が可愛がってやるよ
一斗に似てるから良いよな」

颯は美咲の両手首を押し付けたまま
耳や首筋に唇を這わせてきた。

“お願い、やめて"

美咲は涙が溢れて止まらなかった。



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