ぶす。ぶた。やせろ。


「ルカ、別れよ」


突然の事すぎて
意味がわからなかった

五分くらいたってようやく
理解してきたと同時に
涙が溢れてきた

なんて返したらいいのかわからなくて
ただただ、なおくんが送った
一文を眺めていた

するとまたなおくんから
LINEがきて

「俺夢があってさ、前にも話したと思うけど今まじでそれ頑張ってる。ルカはこれから受験。お互い大変な時期になって自分を見つめ直す時間が必要になってくると思う。だから今は距離を置くべきだと思う」


もうそれを見た時は
なにいってんだコイツと思った

でもそれよりも先にやっぱり
涙は溢れてくるばかりで。

「もーわかったよ」

なんか言い訳ばかりにしか
聞こえなくて
本当は別れたくないはずなのに
嫌だよって言いたいはずなのに
割とあっさり承知してしまった

「お前はいい女だったよ。」
「ちゃらい女になるなよ。」
「やりまんになるなよ。」
「いい男見つけろよ。」

なに最後だけいい男ぶってんだろ。
アタシはついに言ってしまった

「やりすてされた身にもなってみれば?」

こんな事全然思ってなかったのに
自分で言ったことによって
現実に思えてきて余計涙でてきた

「ごめんそんなつもりじゃなかった。ばいばい」

これでなおくんとの全てが
終わった。



と、当時は思ってた。

まさか今彼がこんなに好きで
好きで好きで好きで
周りに何を言われても
聞く耳を持たなくなる程に
なるなんて思ってもなかったな


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