初恋はカフェ・ラテ色
「おかしな心春だね。どうしてこんな時間に来たんだい?」
「えっ?……あっと……幼稚園の先生たちと飲みに行って……なんとなく……」
「どこで?」
「5つ先の居酒屋さん」
何も考えずに正直に答えてしまってからハッとなる。
洋輔さんはドキリとするような眼差しで私を見てから手を伸ばす。伸ばした先は私の肩だった。
引き寄せられて洋輔さんの胸に頬がくっつく。
「洋輔さんっ!」
なぜ洋輔さんに抱きしめられているのかわからない。声では咎めるように言ってしまうけれど、心の中はドキドキと鼓動が跳ねている。
どうして抱きしめてくれるの?
「俺に会いに来てくれたんだろう?」
「……いつも……そうです……」
髪がゆっくりと撫でられる。その手がゆっくりと止まった。
洋輔さんから舌打ちするような音がした。
「こんなところじゃダメだな。送ってく。行こう」
ふいに肩に回った手が離されて、私の手を握ると歩き出した。
「洋輔さん……」
「ん?」
「明日……」
洋輔さんから誘ってくれたけれど、恋人の話を聞いてから本当に行けるのだろうかと心の中で不安だった。
「えっ?……あっと……幼稚園の先生たちと飲みに行って……なんとなく……」
「どこで?」
「5つ先の居酒屋さん」
何も考えずに正直に答えてしまってからハッとなる。
洋輔さんはドキリとするような眼差しで私を見てから手を伸ばす。伸ばした先は私の肩だった。
引き寄せられて洋輔さんの胸に頬がくっつく。
「洋輔さんっ!」
なぜ洋輔さんに抱きしめられているのかわからない。声では咎めるように言ってしまうけれど、心の中はドキドキと鼓動が跳ねている。
どうして抱きしめてくれるの?
「俺に会いに来てくれたんだろう?」
「……いつも……そうです……」
髪がゆっくりと撫でられる。その手がゆっくりと止まった。
洋輔さんから舌打ちするような音がした。
「こんなところじゃダメだな。送ってく。行こう」
ふいに肩に回った手が離されて、私の手を握ると歩き出した。
「洋輔さん……」
「ん?」
「明日……」
洋輔さんから誘ってくれたけれど、恋人の話を聞いてから本当に行けるのだろうかと心の中で不安だった。