初恋はカフェ・ラテ色
「おはよう」
「おはようございます」

洋輔さんはフライス素材のグレーのTシャツにユーズド風味のジーンズ、ブラックの折り返しがカッコいい7分袖のジャケットを嫌味なく着こなしている。

黒革のネックレスも良く似合う。身長が高いし、スタイルがいいし、ほどよく筋肉がついているから、なんでもよく似合う。

「天気になって良かったね」
「はいっ」

洋輔さんの慣れた運転で首都高速道路にのり、東名自動車道に入った。

富士山がしだいに大きくなっていく。車の中の私たちは会話が途切れることなく楽しい。

7時半頃、パーキングで朝食を食べることになった。

軽めの朝食をリクエストした私のために、洋輔さんはチェーン店のコーヒーショップを選んだ。そこならば飲み物とサンドイッチなど軽食がある。

土曜日でお天気も良いからこの時間でパーキングは込み合っていた。

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