初恋はカフェ・ラテ色
ホテルの庭へ出たところで、驚くことに洋輔さんの手が私の手を握った。
普通に手を握られることは今日もあったけれど、今の握り方は恋人つなぎ。
驚いて足が止まり、一歩先に行く洋輔さんが振り返る。
「どうした?」
「こ、これっ……?」
恋人つなぎのぴったり密着した手を持ち上げると、洋輔さんはフッと顔を和らげた。
「やっぱり心春の手は小さいね。こういうつなぎ方は嫌?」
洋輔さんにとってこのつなぎ方は意味ないの?
否定の意味で首を横に振ると、洋輔さんは安心したような笑みを浮かべた。
その表情や行動に困惑しながらゆっくり歩きはじめる。
洋輔さんの温かい体温が手のひらに伝わってきて、幸せな気分になる。つながれた手に視線を落とし、ずっとこのままでいたいなと思う。
ホテルの庭から河口湖を散策できるようで、緑豊かな遊歩道を歩き進めるもこのままつかないでほしいと願う。
でも、さっきまで晴れていた空は食べていた間に、五合目で見たような雲に覆われてきている。
森林が開けて河口湖が望める場所へ到着すると、洋輔さんは私に向き直る。
普通に手を握られることは今日もあったけれど、今の握り方は恋人つなぎ。
驚いて足が止まり、一歩先に行く洋輔さんが振り返る。
「どうした?」
「こ、これっ……?」
恋人つなぎのぴったり密着した手を持ち上げると、洋輔さんはフッと顔を和らげた。
「やっぱり心春の手は小さいね。こういうつなぎ方は嫌?」
洋輔さんにとってこのつなぎ方は意味ないの?
否定の意味で首を横に振ると、洋輔さんは安心したような笑みを浮かべた。
その表情や行動に困惑しながらゆっくり歩きはじめる。
洋輔さんの温かい体温が手のひらに伝わってきて、幸せな気分になる。つながれた手に視線を落とし、ずっとこのままでいたいなと思う。
ホテルの庭から河口湖を散策できるようで、緑豊かな遊歩道を歩き進めるもこのままつかないでほしいと願う。
でも、さっきまで晴れていた空は食べていた間に、五合目で見たような雲に覆われてきている。
森林が開けて河口湖が望める場所へ到着すると、洋輔さんは私に向き直る。