初恋はカフェ・ラテ色
子供が好きだったからこの職業を選んだ。
体操を教えてくれる先生以外はすべて女性。
職場の新人歓迎会で若い先生たちは出会いがないと嘆いていた。でも私の心にはいつも洋輔さんがいるからそんなことは全く気にならなかった。
今日も元気いっぱいの園児たちとの一日が始まった。
年少クラスはまだ3歳児。おもらしをしてしまう園児も少なくない。
ひとりでお弁当が食べられない子もいる。
でも、ひとりひとりの個性が可愛くてしかたない。
洋輔さんの子どもだったら絶対可愛いよね。髪は少し茶色がかって、ふわふわの――
「こはるてんてー、ひーくんがおもらししちゃったー」
白昼夢を見ていた私にクラスでしっかり者のひよりちゃんがエプロンを引っ張って教えてくれる。
「あっ、ありがとう。ひよりちゃん」
床に水たまりを作って泣いている久人(ヒサト)くんの元へ急いで行く。
「せ、せんせー、おもらししちゃったよー」
そう言ってビエーンと泣く久人くんを叱らずになだめる。
そして替えのパンツやズボンを穿かせてきれいになったところで、今度はおトイレに行きたくなったら教えてくれると先生は嬉しいと言ってみる。
こくこく頷く久人くんはようやく泣き止んで友達の元へ駆けていった。
体操を教えてくれる先生以外はすべて女性。
職場の新人歓迎会で若い先生たちは出会いがないと嘆いていた。でも私の心にはいつも洋輔さんがいるからそんなことは全く気にならなかった。
今日も元気いっぱいの園児たちとの一日が始まった。
年少クラスはまだ3歳児。おもらしをしてしまう園児も少なくない。
ひとりでお弁当が食べられない子もいる。
でも、ひとりひとりの個性が可愛くてしかたない。
洋輔さんの子どもだったら絶対可愛いよね。髪は少し茶色がかって、ふわふわの――
「こはるてんてー、ひーくんがおもらししちゃったー」
白昼夢を見ていた私にクラスでしっかり者のひよりちゃんがエプロンを引っ張って教えてくれる。
「あっ、ありがとう。ひよりちゃん」
床に水たまりを作って泣いている久人(ヒサト)くんの元へ急いで行く。
「せ、せんせー、おもらししちゃったよー」
そう言ってビエーンと泣く久人くんを叱らずになだめる。
そして替えのパンツやズボンを穿かせてきれいになったところで、今度はおトイレに行きたくなったら教えてくれると先生は嬉しいと言ってみる。
こくこく頷く久人くんはようやく泣き止んで友達の元へ駆けていった。