初恋はカフェ・ラテ色
「そ、そうですよね。洋輔さんみたいにステキな人に彼女がいないわけがないし……」
ちょっと引きつった笑顔になっているかもしれない。
「心春、隣においで」
ベッドに腰掛ける自分の横をポンポンと軽く叩く。私は言われるままに洋輔さんの隣に座った。
「別れたのは心春が大学2年のときだったと思う。お互い忙しくて会う時間がなくなっていき、俺はそれでも寂しいと思わなかった。忙しくても愛し合っていればなんとか時間を作って会うだろう? それが出来なかったのは彼女を愛していなかったからだ」
「愛していなかった? 付き合ってたのに?」
「好きではあったけれど、心から深く愛していなかったんだ。そんな俺の気持ちを悟ったんだろうな。連絡もしだいに来なくなって別れたんだ」
そこで昔のことを思い出したのか、洋輔さんは軽くため息を吐く。
ちょっと引きつった笑顔になっているかもしれない。
「心春、隣においで」
ベッドに腰掛ける自分の横をポンポンと軽く叩く。私は言われるままに洋輔さんの隣に座った。
「別れたのは心春が大学2年のときだったと思う。お互い忙しくて会う時間がなくなっていき、俺はそれでも寂しいと思わなかった。忙しくても愛し合っていればなんとか時間を作って会うだろう? それが出来なかったのは彼女を愛していなかったからだ」
「愛していなかった? 付き合ってたのに?」
「好きではあったけれど、心から深く愛していなかったんだ。そんな俺の気持ちを悟ったんだろうな。連絡もしだいに来なくなって別れたんだ」
そこで昔のことを思い出したのか、洋輔さんは軽くため息を吐く。