初恋はカフェ・ラテ色
「そうだったんだ……昨日、その先生から彼女がいるって聞いてショックを受けたの。もうだめなんだって……」
「そうだったのか……」
髪に置かれた手はまだ動かず、顔を動かすと洋輔さんの少し茶色い瞳とぶつかる。
それだけで眩暈のような陶酔感に襲われる。
「心春、愛しているよ。心春だけだ。ずっとそばに居てほしい」
涙が出そうだった。長年の片思い。それが突然ふっと実るなんて思ってもみなかった。
「……私はこれから……洋輔さんの彼女でいいの?」
「もちろんだよ。店でも堂々と付き合おう。内心、太一や樹くんに焦っていたんだ」
「太一やたっちゃんに? どうして?」
「心春が好きなように見えた」
洋輔さんが真面目な顔をして言った途端、私は声を大きく笑ってしまった。
「絶対にそんなことないよ! 太一は単なる同級生だし、たっちゃんも従兄で彼女がいるし……」
そこで先週のたっちゃんの言葉、駆け引きが必要だぞと言われたのを思い出した。
「それはわかっているが、心春は優しくてきれいだからね。敵を作る前に心春を自分のものにしたかった」
たっちゃんのおかげでもあるのかな。
「そうだったのか……」
髪に置かれた手はまだ動かず、顔を動かすと洋輔さんの少し茶色い瞳とぶつかる。
それだけで眩暈のような陶酔感に襲われる。
「心春、愛しているよ。心春だけだ。ずっとそばに居てほしい」
涙が出そうだった。長年の片思い。それが突然ふっと実るなんて思ってもみなかった。
「……私はこれから……洋輔さんの彼女でいいの?」
「もちろんだよ。店でも堂々と付き合おう。内心、太一や樹くんに焦っていたんだ」
「太一やたっちゃんに? どうして?」
「心春が好きなように見えた」
洋輔さんが真面目な顔をして言った途端、私は声を大きく笑ってしまった。
「絶対にそんなことないよ! 太一は単なる同級生だし、たっちゃんも従兄で彼女がいるし……」
そこで先週のたっちゃんの言葉、駆け引きが必要だぞと言われたのを思い出した。
「それはわかっているが、心春は優しくてきれいだからね。敵を作る前に心春を自分のものにしたかった」
たっちゃんのおかげでもあるのかな。