初恋はカフェ・ラテ色
「何にする?」
「今日は暑いからアイスコーヒーにしようかな」
ちょっと目が泳いで注文すると、その考えを見越したのか、洋輔さんは含み笑いをしてカウンターの中へ戻っていく。
カフェラテを飲むのならカウンターに座らなければ意味がない。唇に付いた泡を洋輔さんに拭いてもらえないのだから。
活気ある店内をぼんやり見ていると、洋輔さん自らアイスコーヒーを運んできてくれた。
「はい。心春好みのガムシロを入れておいたけど、いい?」
「いただきます」
ストローから少し飲んでみると、ちゃんと私好みの甘さになっている。
「ありがとう。好みの甘さで、美味しい。さすが洋輔さん」
「もちろん。心春の好みはすべて熟知しているからね」
洋輔さんはくいっと腰を折り、驚いたことに私の髪にキスを落として去って行った。
一瞬のことで、唖然となる。
昨日はたくさんキスしてくれたけれど、お店で愛情表現をしてくれるとは思っても見なかった。
遅れてから私の頬が熱くなっていく。
「今日は暑いからアイスコーヒーにしようかな」
ちょっと目が泳いで注文すると、その考えを見越したのか、洋輔さんは含み笑いをしてカウンターの中へ戻っていく。
カフェラテを飲むのならカウンターに座らなければ意味がない。唇に付いた泡を洋輔さんに拭いてもらえないのだから。
活気ある店内をぼんやり見ていると、洋輔さん自らアイスコーヒーを運んできてくれた。
「はい。心春好みのガムシロを入れておいたけど、いい?」
「いただきます」
ストローから少し飲んでみると、ちゃんと私好みの甘さになっている。
「ありがとう。好みの甘さで、美味しい。さすが洋輔さん」
「もちろん。心春の好みはすべて熟知しているからね」
洋輔さんはくいっと腰を折り、驚いたことに私の髪にキスを落として去って行った。
一瞬のことで、唖然となる。
昨日はたくさんキスしてくれたけれど、お店で愛情表現をしてくれるとは思っても見なかった。
遅れてから私の頬が熱くなっていく。