初恋はカフェ・ラテ色
プロポーズ
「あー! おじちゃまっ!」
明るい女の子の声が聞こえてきた。陽菜ちゃんだ。洋輔さんを見つけると、ひょっこり膝の上に座る。
「元気だったか?」
「うん! おじいちゃまもおばあちゃまもいないからさびしいけど、きょうはさびしくない」
洋輔さんに優しく話しかけられる陽菜ちゃんを羨ましいと思ってしまう。
子供に嫉妬するなんて……。
「心春、付き合うことになったって洋輔さんから聞いたわよ。良かったわね。おめでとう」
洋輔さんと陽菜ちゃんのふたりから、桜子ちゃんの方へ意識が引き戻される。
「突然だったからびっくりしてるの」
「突然ね~ ま、心春にしたらそうかもしれないわね。で、どうしてふたりの雰囲気がぎこちないのかな?」
するどいことを聞く桜子ちゃんはシンクの方へと身体の向きを変えて、きゅうりを切り始めた。
「私がバカだったの。さっき幼稚園の前で待っていてくれたんだけど、他の先生と一緒だったから恥ずかしくて、洋輔さんを無視して前を通り過ぎちゃったの」
それからあったことを事細かに説明してため息とともに終わらせた。
桜子ちゃんはさっきから笑いっぱなしだ。
明るい女の子の声が聞こえてきた。陽菜ちゃんだ。洋輔さんを見つけると、ひょっこり膝の上に座る。
「元気だったか?」
「うん! おじいちゃまもおばあちゃまもいないからさびしいけど、きょうはさびしくない」
洋輔さんに優しく話しかけられる陽菜ちゃんを羨ましいと思ってしまう。
子供に嫉妬するなんて……。
「心春、付き合うことになったって洋輔さんから聞いたわよ。良かったわね。おめでとう」
洋輔さんと陽菜ちゃんのふたりから、桜子ちゃんの方へ意識が引き戻される。
「突然だったからびっくりしてるの」
「突然ね~ ま、心春にしたらそうかもしれないわね。で、どうしてふたりの雰囲気がぎこちないのかな?」
するどいことを聞く桜子ちゃんはシンクの方へと身体の向きを変えて、きゅうりを切り始めた。
「私がバカだったの。さっき幼稚園の前で待っていてくれたんだけど、他の先生と一緒だったから恥ずかしくて、洋輔さんを無視して前を通り過ぎちゃったの」
それからあったことを事細かに説明してため息とともに終わらせた。
桜子ちゃんはさっきから笑いっぱなしだ。