初恋はカフェ・ラテ色
それから私の方に向いて、洋輔さんは真剣な表情で見つめる。

「どうしたの……?」

洋輔さんの真剣な表情から、ピンと張りつめた雰囲気になった。

「心春、もう少し経ってから話そうと思っていたが、今言うべきだと思ったんだ」

なにを言われるのか不安になり、首を傾げて洋輔さんを見つめる。

「俺は心春を嫁さんにしたいと思っている」

私が……洋輔さんのお嫁さんに……?

信じられない気持ちで、洋輔さんを見てしまう。

「本当に? 本当に、私が洋輔さんのお嫁さんでいいの?」
「それよりも俺が心春の旦那になってもいいのかなんだけど?」

まだ信じられなくて何度も瞬きする。

「そんなに信じられない顔をしなくても……」
「だってっ! 本当に信じられないんだもん! まだ付き合って1週間も経ってないし」
「言っただろう? 心春を前から好きだったって」

頬をそっと撫でられ、指先が唇に触れる。

「震えてる」

ゆっくり唇の輪郭をなぞり、私を見つめる洋輔さんの瞳が妖しく揺れる。
身体が私の方へ傾き、唇が重なった。

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