初恋はカフェ・ラテ色
洋輔さんがあっという間に私の前に立った。先ほどとは違う明るい笑顔になった洋輔さんは私を抱き寄せた。
「ありがとう。心春」
耳元で囁かれて心臓がドクドクと大きな音をたてはじめる。
「よ、洋輔さん、みんなが……」
店内には奈々さんを含め、4人のスタッフがいた。その8つの目が私たちに。
腕の中から抜け出そうとジタバタしても、洋輔さんは離してくれない。それどころか楽しげな笑い声まで聞こえてくる。
「洋輔さんっ!」
やっと離してくれたときには私の顔は熱くて、急いで両手を頬にやる。
「おーおー、見せつけてくれるよな。洋輔、見せつけていないでさっさと結婚しろよ」
厨房から出ていた圭一さんまでもが笑いながら茶化す。
け、結婚っ!
結婚したいと言ってくれているけれど、今すぐじゃない。2年後とか3年後に出来ればいいなと思っている。
「そうだな」
圭一さんの言葉に洋輔さんの顔から笑顔がフッとなくなり呟く。
その表情の移り変わりを見てしまった私は心に小さな不安が生まれた。
「ありがとう。心春」
耳元で囁かれて心臓がドクドクと大きな音をたてはじめる。
「よ、洋輔さん、みんなが……」
店内には奈々さんを含め、4人のスタッフがいた。その8つの目が私たちに。
腕の中から抜け出そうとジタバタしても、洋輔さんは離してくれない。それどころか楽しげな笑い声まで聞こえてくる。
「洋輔さんっ!」
やっと離してくれたときには私の顔は熱くて、急いで両手を頬にやる。
「おーおー、見せつけてくれるよな。洋輔、見せつけていないでさっさと結婚しろよ」
厨房から出ていた圭一さんまでもが笑いながら茶化す。
け、結婚っ!
結婚したいと言ってくれているけれど、今すぐじゃない。2年後とか3年後に出来ればいいなと思っている。
「そうだな」
圭一さんの言葉に洋輔さんの顔から笑顔がフッとなくなり呟く。
その表情の移り変わりを見てしまった私は心に小さな不安が生まれた。