初恋はカフェ・ラテ色
カフェラテの誘惑
「えーっと……カフェラテで」
「ラテね。OK」
洋輔さんはコーヒーマシンに再び向かい作業を始め、あっという間にカフェラテを作り終える。
「今日は来るのが遅かったね?」
すっと目の前に葉模様が美しいカフェラテの入ったカップが置かれる。
毎回思うけれど、洋輔さんが描くラテアートは芸術品。
いつも飲むのがもったいなくなる。そう洋輔さんに言ったことは数えきれないけれど、熱いうちに美味しく飲んでもらったら方がいいし、見たかったら何度でも描いてあげるよと言ってくれた。
「7月の終わりに夏祭りのイベントがあるから会議だったの。いただきまーす」
出来立てのカフェラテを口まで運んで一口飲んで洋輔さんを見る。
「また泡がついている」
洋輔さんは笑うと、手を伸ばして私の唇に付いたカフェラテの泡を、紙ナプキンで拭いてくれる。
唇に泡をつけるのは確信犯で、このスキンシップがなにより幸せを感じる。贅沢を言うなら指で拭ってくれればいいのにと思う。そして、もっと贅沢を言うなら唇で……。
あー、私ってなんてバカなことばかり考えちゃうんだろう。
「ラテね。OK」
洋輔さんはコーヒーマシンに再び向かい作業を始め、あっという間にカフェラテを作り終える。
「今日は来るのが遅かったね?」
すっと目の前に葉模様が美しいカフェラテの入ったカップが置かれる。
毎回思うけれど、洋輔さんが描くラテアートは芸術品。
いつも飲むのがもったいなくなる。そう洋輔さんに言ったことは数えきれないけれど、熱いうちに美味しく飲んでもらったら方がいいし、見たかったら何度でも描いてあげるよと言ってくれた。
「7月の終わりに夏祭りのイベントがあるから会議だったの。いただきまーす」
出来立てのカフェラテを口まで運んで一口飲んで洋輔さんを見る。
「また泡がついている」
洋輔さんは笑うと、手を伸ばして私の唇に付いたカフェラテの泡を、紙ナプキンで拭いてくれる。
唇に泡をつけるのは確信犯で、このスキンシップがなにより幸せを感じる。贅沢を言うなら指で拭ってくれればいいのにと思う。そして、もっと贅沢を言うなら唇で……。
あー、私ってなんてバカなことばかり考えちゃうんだろう。