初恋はカフェ・ラテ色
第4章
悩みとカギ
「あら~ 本当にどうしたの? 私で良かったら悩みを聞くよ?」
「里佳子先生……」
バッグからハンカチを取り出して、涙を拭う。拭いても拭いても涙は止まらなくて、里佳子先生は私の肩を抱いてくれる。
「落ち着いて。駅前のコーヒーショップに入ろうか。あ! それともイケメン率の高い『カフェ・グラン・ロッソ』へ行く?」
里佳子先生は私の気分を明るくさせようと言ってくれているのだけど、ギクッと肩を震わせてプルプルと頭を振る。
「そ、そこは、だ、だめですっ!」
「グラン・ロッソのこと?」
「そ、そうです!」
泣き顔で必死に言う私を里佳子先生はキョトンとした顔で見ている。
「じゃあ、駅前のファミレスにしようか」
「はい」
里佳子先生と並んで歩いているけれど、泣いた顔が恥ずかしくて、正面を向けない。
「泣いた理由を言ってごらん」
ファミレスに入って店員に注文を済ませた里佳子先生がまだ俯く私の顔を覗き込む。
「里佳子先生……」
バッグからハンカチを取り出して、涙を拭う。拭いても拭いても涙は止まらなくて、里佳子先生は私の肩を抱いてくれる。
「落ち着いて。駅前のコーヒーショップに入ろうか。あ! それともイケメン率の高い『カフェ・グラン・ロッソ』へ行く?」
里佳子先生は私の気分を明るくさせようと言ってくれているのだけど、ギクッと肩を震わせてプルプルと頭を振る。
「そ、そこは、だ、だめですっ!」
「グラン・ロッソのこと?」
「そ、そうです!」
泣き顔で必死に言う私を里佳子先生はキョトンとした顔で見ている。
「じゃあ、駅前のファミレスにしようか」
「はい」
里佳子先生と並んで歩いているけれど、泣いた顔が恥ずかしくて、正面を向けない。
「泣いた理由を言ってごらん」
ファミレスに入って店員に注文を済ませた里佳子先生がまだ俯く私の顔を覗き込む。