初恋はカフェ・ラテ色
「心春?」
「洋輔さんはどうして太一に病気のことを内緒にするように言ったの?」
「心春に移したくないからだよ。それだけだ。ここ数日、悩んでいるようだったから煩わせたくなかったんだ」
「そんな……私たち恋人同士なのに……そんな遠慮しないでほしいよ」
「そうだよ。俺たちは恋人同士なのに、心春は遠慮してなにも言わないだろう?」
私の言葉を逆手に取られて、言葉につまる。
「俺はそんなに頼りない男に見える?」
私は大きく首を横に振る。
「そんなっ! そんなんじゃないよっ!」
「心春が悩んでいるのは俺たちのことだろう? 反対されているのは知っているよ。悩みといったらそれしか思い浮かばない」
「洋輔さん……」
コクリと頷く。
「……お父さんは順平さんと結婚して『柴田屋』を継いでほしいって……順平さんまで私と結婚したいって……でも、私は絶対に洋輔さんじゃないと嫌なの。お父さんには申し訳ないけれど」
話していると目頭が熱くなって、瞳が潤んでしまう。
「洋輔さんはどうして太一に病気のことを内緒にするように言ったの?」
「心春に移したくないからだよ。それだけだ。ここ数日、悩んでいるようだったから煩わせたくなかったんだ」
「そんな……私たち恋人同士なのに……そんな遠慮しないでほしいよ」
「そうだよ。俺たちは恋人同士なのに、心春は遠慮してなにも言わないだろう?」
私の言葉を逆手に取られて、言葉につまる。
「俺はそんなに頼りない男に見える?」
私は大きく首を横に振る。
「そんなっ! そんなんじゃないよっ!」
「心春が悩んでいるのは俺たちのことだろう? 反対されているのは知っているよ。悩みといったらそれしか思い浮かばない」
「洋輔さん……」
コクリと頷く。
「……お父さんは順平さんと結婚して『柴田屋』を継いでほしいって……順平さんまで私と結婚したいって……でも、私は絶対に洋輔さんじゃないと嫌なの。お父さんには申し訳ないけれど」
話していると目頭が熱くなって、瞳が潤んでしまう。