初恋はカフェ・ラテ色
「もう濡れている」
「言わないでっ」

洋輔さんの愛撫でぷっくり膨れた蕾を長い指で摘まみはじかれる。

「あああっ……」

ビクッと身体が跳ねた。



翻弄される身体と心、シーツの上で乱れたあと、洋輔さんに後ろから抱きかかえられるようにして、呼吸を整えていた。

「大丈夫?」

首に唇を落としながら聞く声はなんだか面白そう。

「っはぁ……もう……キスしちゃ……ぁ……だめ」

いつまで経っても早鐘を打つ心臓はゆっくりにならない。すっかり酔いも醒めている。

このまま眠ってしまいたいほどの倦怠感に襲われていた。

何気なく壁にかかった時計に瞳をやると驚きの声をあげた。

「あっ!」

すっかり時間を忘れていた。24時を回っていた。

「帰らなきゃっ」

胸を腕で隠しながら起き上がると、脱いだ服を探す。

「送っていくから慌てないで」

洋輔さんは慌てる私の頭をポンポンと撫でると服を着始めた。


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