初恋はカフェ・ラテ色
「着くまで内緒だから」
屋台でお好み焼きや、じゃがバター、焼きそばなどを買う。それから途中のコンビニでビール缶を買うと駅に向かう。
まだ花火大会は中盤で帰る人もほとんどいなく、電車にすんなり乗ることが出来た。
7分後、見慣れた駅のホームに降り立った。ここは『カフェ・グラン・ロッソ』や職場のある駅。
「察しはついた?」
「カフェに行くの?」
「いや、カフェには行かないよ」
自動改札を出ると、すぐに線路沿いの道に足を向ける。
「あ、洋輔さんのマンション?」
「行先は内緒だったね」
自分で言ったことを思い出して、洋輔さんは苦笑いすると口をつぐんだ。
もう洋輔さんのマンションしかないのにな……わざとわからないフリする?
マンションのエントランスからエレベーターホールに向かい、ちょうど待機していたエレベーターに乗る。
エレベーターはグングン上を目指し上がっていく。
文字盤を見ていた私はもうすぐ洋輔さんの部屋の階に着くと思った。だけど、エレベーターはその階を通り越してまだ上がり止まった。
屋台でお好み焼きや、じゃがバター、焼きそばなどを買う。それから途中のコンビニでビール缶を買うと駅に向かう。
まだ花火大会は中盤で帰る人もほとんどいなく、電車にすんなり乗ることが出来た。
7分後、見慣れた駅のホームに降り立った。ここは『カフェ・グラン・ロッソ』や職場のある駅。
「察しはついた?」
「カフェに行くの?」
「いや、カフェには行かないよ」
自動改札を出ると、すぐに線路沿いの道に足を向ける。
「あ、洋輔さんのマンション?」
「行先は内緒だったね」
自分で言ったことを思い出して、洋輔さんは苦笑いすると口をつぐんだ。
もう洋輔さんのマンションしかないのにな……わざとわからないフリする?
マンションのエントランスからエレベーターホールに向かい、ちょうど待機していたエレベーターに乗る。
エレベーターはグングン上を目指し上がっていく。
文字盤を見ていた私はもうすぐ洋輔さんの部屋の階に着くと思った。だけど、エレベーターはその階を通り越してまだ上がり止まった。