初恋はカフェ・ラテ色
まったく相手にされていないんだから……。
わからないように小さくため息を漏らすと、テーブルの上に置いてあった洋輔さんのスマホが鳴った。
洋輔さんはスマホを手にすると立ち上がり寝室へ消えた。
私の目の前で話せないなんて誰なんだろう……もしかして恋人? 着信の名前を見ればよかった……。
後悔してさらに深いため息が漏れる。
ワンピースが乾いたらどうするんだろう。食事……するんだよね?
カフェラテはちょうどいい温かさになっていて、最後の一口まで飲み干す。
まだ洋輔さんが戻ってくる気配がない。
初めて入る部屋の中を見て回りたかったけれどさすがにそれはだめでしょうと、自分に言い聞かせ大人しくソファに座っていた。
静かな部屋にいて、眠気に襲われ始めた。
昨晩、今日のことを考えてなかなか寝付けなかったせいで寝不足なのだ。
せめてテレビでも点いていたら瞼が落ちてくることもないのに……と、ボーっとする頭で考えていた……。
「――春? 心春?」
優しく肩を揺さぶられてぼんやりと目を開けた。開けた瞬間、目の前に秀麗な顔があって息を呑む。
わからないように小さくため息を漏らすと、テーブルの上に置いてあった洋輔さんのスマホが鳴った。
洋輔さんはスマホを手にすると立ち上がり寝室へ消えた。
私の目の前で話せないなんて誰なんだろう……もしかして恋人? 着信の名前を見ればよかった……。
後悔してさらに深いため息が漏れる。
ワンピースが乾いたらどうするんだろう。食事……するんだよね?
カフェラテはちょうどいい温かさになっていて、最後の一口まで飲み干す。
まだ洋輔さんが戻ってくる気配がない。
初めて入る部屋の中を見て回りたかったけれどさすがにそれはだめでしょうと、自分に言い聞かせ大人しくソファに座っていた。
静かな部屋にいて、眠気に襲われ始めた。
昨晩、今日のことを考えてなかなか寝付けなかったせいで寝不足なのだ。
せめてテレビでも点いていたら瞼が落ちてくることもないのに……と、ボーっとする頭で考えていた……。
「――春? 心春?」
優しく肩を揺さぶられてぼんやりと目を開けた。開けた瞬間、目の前に秀麗な顔があって息を呑む。