初恋はカフェ・ラテ色
「な、なにって……」
「いつもの時間より遅いじゃん。それにオーナーもいなかったし」
「べ、別に太一には関係ないでしょっ」
どうして話さなくちゃならないのよと、太一を睨む。
そこへ魚介類がたくさん入ったパスタの皿を持った洋輔さんが戻ってきた。それを機に太一はすっと去って行ったけれど、なにが言いたかったのかまったく分からず首を傾げる。
「ちょうど出来上がったところだったよ」
「おいしそう! 圭一さんが作ってくれたんですね」
このメニューはカフェメニューにはなくて、魚介類が大好きな私のために作ってくれたに違いない。
「そっ、洋輔に言われて今か今かと待ち構えていたんだよ」
サラダとハワイアンピザをトレーに乗せた圭一さんがにっこり笑いながら厨房から出てきた。
「お時間遅いのにすみません」
「いや、お姫様のためならなんでも作るからね」
8年間知っている圭一さんはいつも茶化した風な話し方をする。
「お姫様」と呼ばれるのもとっくに慣れてスルー出来る。最初の頃は戸惑ってばかりいたけれど。
「いつもの時間より遅いじゃん。それにオーナーもいなかったし」
「べ、別に太一には関係ないでしょっ」
どうして話さなくちゃならないのよと、太一を睨む。
そこへ魚介類がたくさん入ったパスタの皿を持った洋輔さんが戻ってきた。それを機に太一はすっと去って行ったけれど、なにが言いたかったのかまったく分からず首を傾げる。
「ちょうど出来上がったところだったよ」
「おいしそう! 圭一さんが作ってくれたんですね」
このメニューはカフェメニューにはなくて、魚介類が大好きな私のために作ってくれたに違いない。
「そっ、洋輔に言われて今か今かと待ち構えていたんだよ」
サラダとハワイアンピザをトレーに乗せた圭一さんがにっこり笑いながら厨房から出てきた。
「お時間遅いのにすみません」
「いや、お姫様のためならなんでも作るからね」
8年間知っている圭一さんはいつも茶化した風な話し方をする。
「お姫様」と呼ばれるのもとっくに慣れてスルー出来る。最初の頃は戸惑ってばかりいたけれど。