初恋はカフェ・ラテ色
「いとこ同士って結婚できるだろ。俺が恋人の代わりしてやってもいいけど?」
たっちゃんは大学からの可愛い恋人がいる。親公認だからもちろん桜子さんも知っていて、洋輔さんも知っているはず。
「たっちゃんが恋人の代わりって、無理があるよ。彼女いるの、わかってるはずだし」
「大丈夫。美帆(ミホ)に話せば絶対に協力するから」
たっちゃんと同い年の彼女はスレンダー美人。スレンダー美人と別れて、人並みのスタイルの私を好きになるなんて信じてもらえないに決まっている。
長年過ごした従兄妹関係だし……。
そこで車は我が家の前に停まった。フットブレーキをかけたたっちゃんは私を見る。
「やってみる?」
「……考えてみる」
「ま、春にすぐ答えを求める方が間違っているよな。じゃあ、考えておけよ。それから駆け引きだから、明日は店に行くんじゃないぞ」
一つだけしか違わないのに、まるで10歳も離れているような口調のたっちゃん。
明日、店に行くなって……そんなの我慢できないよ……。
たっちゃんは大学からの可愛い恋人がいる。親公認だからもちろん桜子さんも知っていて、洋輔さんも知っているはず。
「たっちゃんが恋人の代わりって、無理があるよ。彼女いるの、わかってるはずだし」
「大丈夫。美帆(ミホ)に話せば絶対に協力するから」
たっちゃんと同い年の彼女はスレンダー美人。スレンダー美人と別れて、人並みのスタイルの私を好きになるなんて信じてもらえないに決まっている。
長年過ごした従兄妹関係だし……。
そこで車は我が家の前に停まった。フットブレーキをかけたたっちゃんは私を見る。
「やってみる?」
「……考えてみる」
「ま、春にすぐ答えを求める方が間違っているよな。じゃあ、考えておけよ。それから駆け引きだから、明日は店に行くんじゃないぞ」
一つだけしか違わないのに、まるで10歳も離れているような口調のたっちゃん。
明日、店に行くなって……そんなの我慢できないよ……。