初恋はカフェ・ラテ色
「お母さん、おはようー、お祖母ちゃん。おはようー、今日は早いね」
「おはよう。いったいどうしたの? 上機嫌じゃない?」

お母さんが私の顔を見てびっくりしている。

「心春、さては洋輔さんと良いことがあったのかい?」

そう言うのはお祖母ちゃん。するどくてびっくりする。

「う、ううん。そんなことないよ」

根掘り葉掘り聞いてくるお父さんの耳に入れたくないから、土曜日のお出かけのことは言わないでおく。

過去、洋輔さんと出かけるといつもは寝るのが早いお父さんは待っていて、お出かけの一部始終を聞いてくる。

もういい加減大人だし、聞かないでほしかった。

「今日が晴れてるせいかな」

お天気のせいにして、食卓にご飯を出すお母さんを手伝う。

そこへお父さんと順平さんが現れた。

「おはよう。心春ちゃん」

順平さんは席に着く前に挨拶してくれる。

「おはようございます。順平さん」

お盆にご飯とお味噌汁を乗せて、お父さんと順平さんの前に置く。

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