初恋はカフェ・ラテ色
「いらっしゃいませー。あ、心春ちゃん。いらっしゃい。昨日は珍しく来なかったわね。忙しかったの?」
奈々さんが近づいてきてくれ、にっこり話しかけてくれる。
「ちょっと……」
「あら? なんか意味深ね。もしかして洋輔さんにも言えないことかな?」
奈々さんの想像に言葉を失っていると……
「俺にも言えないことって?」
私の後ろから洋輔さんの不思議そうな声がした。
「な、なんでもないですっ」
順平さんへ好きの感情がなくても一緒に動物園へ行って食事をしたと話すのは躊躇する。
洋輔さんは切れ長の目で私をじっと見てからフッと口元を緩ませた。
「また敬語になってるよ。やっぱり俺に言えないことなんだね?」
からかわれているのか……私に白状させようとしているのか……。
「それは……秘密です」
「気になるな。心春は俺に秘密を持つようになったんだね?」
整った顔が近づけられてびっくりだ。一歩下がりながらへらっと笑ってみせる。
奈々さんが近づいてきてくれ、にっこり話しかけてくれる。
「ちょっと……」
「あら? なんか意味深ね。もしかして洋輔さんにも言えないことかな?」
奈々さんの想像に言葉を失っていると……
「俺にも言えないことって?」
私の後ろから洋輔さんの不思議そうな声がした。
「な、なんでもないですっ」
順平さんへ好きの感情がなくても一緒に動物園へ行って食事をしたと話すのは躊躇する。
洋輔さんは切れ長の目で私をじっと見てからフッと口元を緩ませた。
「また敬語になってるよ。やっぱり俺に言えないことなんだね?」
からかわれているのか……私に白状させようとしているのか……。
「それは……秘密です」
「気になるな。心春は俺に秘密を持つようになったんだね?」
整った顔が近づけられてびっくりだ。一歩下がりながらへらっと笑ってみせる。