初恋はカフェ・ラテ色
「た、たいした秘密じゃないですから。洋輔さん、カフェラテくださいっ」
オーダーを済ませ、いつものカウンターへ向かう。
こういう時はカウンターじゃない方がいいのかも。でも、洋輔さんの仕事姿を見ていたいし。それにテーブル席へ行ったらあまりにも不自然だよね。
平然と友達と会っていたと、嘘を吐けばいいのに最初からつまずいてしまった。
洋輔さんはカウンターの中へ入り、コーヒーマシンに向かう。
引き締まった腰、広い肩幅の後姿を見て、気まずい思いは一瞬で忘れる。
肘をカウンターにつきながら洋輔さんを見ている私は傍から見たらバカみたいに見えるかも。まるでアイドルを見るような感じだから。
うっとり後姿を見ていると、思いがけなく振り返った洋輔さんと目が合い心臓がドクンと跳ねた。
慌てて視線を落とし、ドキドキする心臓を静めようと深呼吸をする。
「お待たせしました」
洋輔さんがいつものように私の前にカップを置く。手持ち無沙汰な私はもちろんカップに手を伸ばす。その途端、目が大きくなる。
「いっ、いいえ……えええっ!?」
バカみたいに素っ頓狂な声を上げてしまった。
オーダーを済ませ、いつものカウンターへ向かう。
こういう時はカウンターじゃない方がいいのかも。でも、洋輔さんの仕事姿を見ていたいし。それにテーブル席へ行ったらあまりにも不自然だよね。
平然と友達と会っていたと、嘘を吐けばいいのに最初からつまずいてしまった。
洋輔さんはカウンターの中へ入り、コーヒーマシンに向かう。
引き締まった腰、広い肩幅の後姿を見て、気まずい思いは一瞬で忘れる。
肘をカウンターにつきながら洋輔さんを見ている私は傍から見たらバカみたいに見えるかも。まるでアイドルを見るような感じだから。
うっとり後姿を見ていると、思いがけなく振り返った洋輔さんと目が合い心臓がドクンと跳ねた。
慌てて視線を落とし、ドキドキする心臓を静めようと深呼吸をする。
「お待たせしました」
洋輔さんがいつものように私の前にカップを置く。手持ち無沙汰な私はもちろんカップに手を伸ばす。その途端、目が大きくなる。
「いっ、いいえ……えええっ!?」
バカみたいに素っ頓狂な声を上げてしまった。