初恋はカフェ・ラテ色
それでもお父さんは友達の予定を取りやめて順平さんと出かければいいと諦めない。

順平さんが自分も用事があったのを思い出したと言ってくれたので、ようやくお父さんは諦めたのだ。

ここまで来ると、お父さんは私と順平さんをくっつけようとしているのがありありとわかってくる。
 
そして幼稚園では外の砂場で遊んでいた女の子の目に砂が入り、急いで眼科へ連れて行く事態に。幸いすぐに砂は洗い流され、傷もついていないと言うことで安堵した。
 
そして木曜日、幼稚園を出てカフェに向かって歩いていると親友のあかりから電話が入る。

彼氏とケンカして別れたという。電話からでも相当落ち込んでいるのが分かって、元気づけたくてこれから会うことにした。
 
今日も洋輔さんに会いに行けないな。

寂しいけれど、親友の一大事に放ってはおけない。
 
あかりの電話を切ると、スマホが待ち受け画面になる。

待ち受け画面は初めて描いてくれたあのハートだ。

これを見るだけで幸せな気分になる。

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