初恋はカフェ・ラテ色
「だって……」
「洋輔さんとする妄想なんてしないの?」
「し、しないよっ!」

洋輔さんとするエッチの妄想? キスしたら……の妄想はあるけれど。そんなこと考えられないよ。

「ホントにぃ~?」
「……キスしたらどうなんだろうっていうのは……あるけど」
「それ、ちっこい妄想だわ。心春は純真無垢だねぇ」
「私のことは良いから、あかりのこと話してよ」

あかりの彼氏の話から私の話に変わりつつあり、首を大きく横に振る。

「彼がへたくそでさ」
「へたくそ……?」
「エッチがよ。でも好きだと思っていたから痛いの我慢していたんだけど」

最初は痛いと聞いているけれど、あかりの場合は最初じゃない。

雑誌とかマンガでしかそういう場面を見たことがないから、詳しくはよくわからない。

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