ETERNAL〜また逢える〜
空っぽの10年
先輩が無くなって10年あまり…
私は、寝食以外は、仕事をしたり、仕事の勉強をしたりと、とにかく仕事に関わることに集中して過ごしていた。
立ち止まると、何か重いものに引きずられて戻れなくなってしまいそうな気がしていた。
何かから逃れるように、ひたすら仕事に没頭した。
そうして、私は本当に独りになっていた。
気づくと、周りには心を許せる人が、
いなかった……
ただ、その10年程、同じようで同じじゃない、そんな夢を何度かみていた。
仕事に没頭するようになったのは、その時々みる夢が怖かったからかもしれない。