長井くんに恋した永井ちゃん。



“まだ長井が好きだから”


確かにそう言おうとしたから。


……好きなら、このままじゃダメだ。

叩いちゃったけど、怒っちゃったけど、

まだ好きだ。


『………行けば?』


史織はあたしの考えたことが分かったように、

あの部屋の方を指さした。


でも、


『あれ!?初夏、史織!?どーしたの!?』


すごい勢いで走ってきた実由があたしらを見て驚いた。

なんで?どうしたのはこっちの台詞だよ。




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