長井くんに恋した永井ちゃん。




『あ、じゃあー………』


「なに?」


『初夏?』


ビクッと心臓が跳ねた。

いや、止まるかと思った。


今の一瞬で、心臓の音がすごくうるさくなった。


「…っ、いーから、名字で!」


心臓がもたないから名字でよんで。


『えぇ、いいじゃん初夏で』


「だぁーっ!やめてーっ!!」


お願いだからやめてーっ!!!


あたしは必死で長井を止めた。

嬉しいけど、本当に無理だって!!





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