夜に見た太陽


キィーーーーー


ドン

バタン

「きゃーーーー」

何処からともなく悲鳴が聞こえて重い瞼を開けたらそこには横たわっている……


優ちゃんがいた。

血だらけだ。
「優ちゃん………」

まだ現実が受け止めれない。
「雪乃ちゃん………だい……じょうぶ?」

うちは、精一杯に首を振る事しか出来ない。

「雪乃ちゃん………の事………守った……よ………これ……で………2回目……だ」

それからゆっくり瞼は閉じられた。
そしてそこで初めての涙が出た。
大粒の涙がポロポロと

2回目って何?
あっそー言えば告白の答えだしてなかった。
うちは、OKしたのに……勝手に逝っちゃうなんてあんまりだよ……

あっ

全部うちのせいだね。

ごめんね
優ちゃん

「誰か救急車」

と、男の大声が感に触る。

優ちゃん
大好きだったよ
初めての友達で幼馴染だった優ちゃんに多分あれは一目惚れだったのかも………


優しくてかっこよくて男らしい所が好きでした。

お通夜とかにも参加した。

もー優ちゃんはこの世に居ないんだ。
泣いてる。
やっぱそうだよね。
親は……

「ごめん……な…さい」

「うっうっ……雪乃ちゃんは悪くないわ〜」

口でそんな事言っても顔では正直にうちをギラリと鋭い視線で睨んでいる。


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