夜に見た太陽
君に出会わなければ良かった
久しぶりに封印してる過去の夢を見た。
布団が濡れている。
恐らく寝ながら泣いたんだろう。
目元を触ると目元が濡れていた。
うちのせいで………
ゆうちゃん、ゆうちゃん、ゆうちゃん
また、泣きそうになった。
「おい。」
声の主の方を見るそこには………
お兄ちゃんが居た。
うちの後ろに……
「なんで泣いてる?」
やっぱお兄ちゃんだ。
口調も穏やかで優しいいつものお兄ちゃん
「また、泣いて……いつでも俺の胸借りに来い」
ポリポリと頭をかき、照れくさそうに言った。
そしてお兄ちゃんの胸に顔を押し当て声を押し殺し泣いた。
「う……う………ゆうちゃん」
そお言ったらお兄ちゃんがうちの肩を触って押した。
うちの顔を目を大きくして見た。
うちの泣き顔
腫れっぼったい目
鼻水もダラダラ
こんな顔お兄ちゃんに見せたくなかった。
「お兄ちゃん?」
「…………いや、なんでもない」
そして何がなんだか分からずにまた胸に押し当てられた。