夜に見た太陽

急いで階段を降りた。

ガチャ

お母さんが出たのだ。

「久しぶりです。おばさん」

お母さんがポカンと口を開けた。
「誰?」
「おばさん酷いですよ〜僕です。中山優雅です」
「え⁉︎」

やっぱお母さん驚いている。
そして直ぐに笑顔になってうちに話しかけた。

「雪乃、雪乃、ゆうちゃんよ」

あれ?
さっきとは、違う口調

優しそうで穏やか
きっとゆうちゃんがきっかけだ。
「こんな所で立ち話もなんだから雪乃の部屋に行きなさい」


「はい」

そして、うちの先を歩き出し2階の1番奥に向かった。

なんでうちの部屋が分かるの?

そんな事を思ってると中山優雅が話し掛けた。

「何で学校来なかったの?心配して来たんだけどぉ………」

心配してるのかなぁ?
けど本当の事は言えないから………

「頭痛くてぇ〜」

嘘を付いた。

「嘘だ。」

えっ?
嘘だけど何で?

「図星だ。雪乃ちゃんは嘘をつく時最後のばす癖あるもんね?」

うちは、反射的に頷いてた。

何で?
と言う顔で。
「それよりぃ………本当は何で休んだん?」

嘘は中山優雅に隠し通せないと思ったから本当の事を言う事にした。


「ちょっと考え事してたらこんな時間に⁉︎だから休んだ」

考え事とは、中山優雅
ゆうちゃんの事や
お母さんの事
お兄ちゃんの事を考えてた。

これはぁ〜本当の事だもん笑

「考え事ねぇ〜」


嘲笑うように言った。

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