夜に見た太陽

お兄ちゃんが女の人の胸やら性器を触っていた。

気持ち悪くなって吐き気がした。

そして思わず鞄をゆかに落としてしまった。

「誰?」

うちは、無言で…………

気付いたら外まで走っていた。
ついさっきまで履いてたローファーで走ってきたから靴ずれしてしまって痛い。



もーうちの居場所なんてない。

「アレ?雪乃ちゃん?」

ふと後ろをみたら、そこには…………

「ゆうちゃん」

が、居た。
そして、思わずゆうちゃんの方まで走って行き抱き付いた。

「雪乃ちゃん⁉︎」

ゆうちゃんが驚いている様子

「もーうち居場所なくなった」
と、言った。

「家来る?」
うちは、コクと頷いてた。

そして高級住宅街

「え?こんな所なんで通るの?通らないでうちがビンボーだからって………わざわざ通る必要なくなーい??」

「雪乃ちゃん何ぶつぶつ言ってんの?こんな性格だっけ?…………まっいーやとりま、着いたよ」

え?ここなんだぁーへぇー……


ってここ?
つい二度見してしまった。

「プッ」

笑われた。
ゆうちゃんに笑われた。

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