夜に見た太陽


「嘘泣いてんじゃん」

次々とポロポロ流れる涙

「うっわーん」

子供見たいに大声で泣いた。
あんなお兄ちゃん初めて見た。
お兄ちゃんだけが優しくて頼もしかったのに………

まるでお兄ちゃんに見捨てられたようだ

この日は、ゆうちゃんと休んだ。

ゆうちゃんは、うちが泣き止むまで何も言わずずっとうちの隣に居てくれた。



そして泣き止んだらイキナリ………

「腹空かね?」

と、とびきりの笑顔で言われた。

急に⁉︎

と、思いながらもうちは……………

「空いたぁー」
と、言った。

「何食べたい?」

「うーんパスタ」

「じゃちょっと待ってて」

「え?うち作るよ」

「俺作るよ」

料理なら自信があるのにぃ〜

だけど今回は、ゆうちゃんに頼む事にした。

だけど次回はうちが作るぞー

「何がいい?パスタ」

「か、カルボナーラ」

と、小さな声で呟くように言った。

「OK」

と、一言言って台所に向かって行った。


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