夜に見た太陽

「………が………」

「え?」

少し半笑い気味に言われた。

「中山……優雅」

今度はとびきりの笑顔で言って見せた。
それを見ていた、女グループとクラスの人達も見ていたらしく一瞬戸惑いを見せている。

そしたら、クラスの1人の男の子がこちらに向ってきて

頭に手を乗せ

「こんな顔も出来んじゃん」

と言って

何処かに歩いて行った。
その、男の子は良くみたら女グループのリーダーだと思われる女の彼氏だった。

ふとその子を見ると怖い程恐ろしい顔でうちを睨んでいた。

いつもは、男に甘ったるい声で甘えてる子が女の前では素をみせる

裏表女

影で言われてるあだ名みたいな物

男は、そんな子に騙されてる馬鹿な奴

そう思っているとチャイムが鳴った。

「皆席に座って」

大声で女の学級委員が皆に言い放った。
その合図とともに皆が徐々に自分の席に座って行った。


あの裏表女の彼氏は、まだ戻って来ない。

多分サボりだろう

勝手に予想している

それから男の子は教室に帰りのホームルームが始まるまで帰って来なかった。

「もぉ〜どこ行ってたのぉ〜?」

裏表女が彼氏を発見してまた甘ったるい声を出した。

「別れよ」

彼氏は真っ直ぐうちと目を合わせて裏表女に言った。



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