夜に見た太陽
「雪乃こいつに胸借りたんだ」
「お兄ちゃん」
うち今気付いたんだ
当時はさゆうちゃんの事好きだった。
今は、完全にゆうちゃんの気持ちがなかったのに………
うち、七瀬雪乃は今中山優雅の事好きになりました。
いや、もっと前にもうとっくに好きになってたかもしれない。
「雪乃ちゃんのお兄さんですよね〜?」
「あ、あぁそれがどうした?」
「お兄さんは知らないと思っていますが……雪乃ちゃんはお兄さんの事で泣いてたんですよ?胸貸してねーじゃねーかよー」
壮絶なバトルが始まる。
それはさ、出来るだけ思い出したくなかったけど……
「雪乃ごめん」
「お兄ちゃん?」
何故謝ったの?
あの事で?
もういいのに………
「あのさうちお兄ちゃんが大好きだよ…けど今はさ、 ゆうちゃんと2人っきりにさして」
驚いた顔でコクリと頷き保健室を後にした。
「雪乃ちゃん………」
「なぁに?」
「2人っきりでいーの?」
うちは、コクリと頷いた。
「俺一応男だし……襲っちゃうかもよ…」
「ゆうちゃんはそんな事しない。分かってるから……でも今は側にいて。ずっと、ずっと、側にいて。」
えっとでも言うように目が見開き驚いていた。