夜に見た太陽

「なんでぇ〜?」
泣き声で言った裏表女

「桜ごめん」

と、一言謝り鞄を持って裏表女、いや、桜の彼氏が教室を出て行った。

「優馬ー」

桜が叫んだ。


まるでドラマのようだ

彼氏の名前は、優馬と言うのかぁ〜

「………ひっ………うっ……」

「この際に言うけどさぁうちらあんたとつるむの辞めるわ」

桜の取り巻きの2人が声を合わせて言った。

「えっ?」

クラスの子は、桜の事を睨んでいた。

桜は、もー既に涙は止まっていた。
やはり、嘘泣きだったのだろうか?

「そゆことだから〜」

と、皆は次々と教室から出て行った。

「ふん。何よ」

「雪乃ちゃんかえー……」

「あのさ……」
「何?あんたも皆と同じな訳?」
皆と同じ?
うちは皆と同じじゃない

逆に

うちは……
自分自身
「正反対」

「は?」

「正反対だよぉ〜」

うちは、同じじゃなくて正反対だから

「桜さんの事は、多分分かりません……けど桜さんは、皆といると本当楽しそうでした。中学生の頃より……」

うちは、思ってる事を口に出して見た。

「な、何よ。ほっといてよ」

そして、桜はうちの横をすり抜けどっかに行った。

恐らく帰ったのだろう?

「雪乃ちゃんは、相変わらずだね〜思った事を口にする」

「中山優雅」

思わずフルネームで名前を言ってしまった。




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