夜に見た太陽

朝の手紙が気がかりで勉強に集中出来なかったし………

それに、村本優馬からの視線も時折感じるし

それに、もう別れた筈なのに桜は優馬が見てる視線の方に目をやって

うちを鋭い視線で睨むし、もう何が何だか分かんないよー

「はぁ〜」

一つ溜息を漏らす。

それと、ゆうちゃんの視線も何故か感じる

それからやっと放課後

4時5分

5分前
クラスの前でためらう
もしもしね告白なら返事は何て答えよぅ
心臓がばくばくなり………

10分………

ガラガラ

クラスに入った。
「村本優馬っす」

「はい」

と、一言言った。
「俺と付き合って下さい」

と、急に言われた。
深くお辞儀をし手を差し出してきた。

村本優馬………

うちは、迷いもなく口走っていた。

「ごめんなさい。うち好きな人います」

それは、ゆうちゃん

「あーあいつだろ?中山優雅だろ?」

「そ、そうだよ。うちは、ずっと前からうちだけの気持ちを隠して好きだよって言わないの………いや、言えないんだね………多分………」

こんなくだらない話を優馬にしてしまった。

「けどさ村本さんに告白されて凄く嬉しいよ」
笑顔で言った。

「お、おう。俺は今の笑顔に惚れたんだ。」

と、少し笑いながら照れながらにも言われた。

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