夜に見た太陽

恥ずかしいー

急いでボタンをした。

「まっいこーか」
下を向いてるゆうちゃん
もーゆうちゃんに絶対嫌われたよー
全部お兄ちゃんのせいだ。

一生恨んでやる〜
もぉ〜

そう思ってホテルの中を出た。
「…………」

「………い………おい……」

ボーとしてたからゆうちゃんの声が聞こえなかった。

「⁉︎な、何?」

「着いたぞ」

と、言われ横を向くとそこには病院があった。

「こ、ここって……」

「病院だ。見て分からないか?」

やっぱり病院なんだ。
「う、うち何処も悪くないよ」
と、ゆうちゃんに反論した。

けど、何も言わないで手を引っ張られた。

「……………んっ…………」

「……」

「辞めてってばぁ」

ゆうちゃんが目を丸くして、うちの事を見た。

「俺は、雪乃ちゃんの為を思ってんだ。お前、薬物使ってたろ?シンナーとか」

「う、うちやってないよ」

ゆうちゃんに嘘付いてしまった。
ごめんね。
ゆうちゃん




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